オンラインカジノのライセンスとは?重要性や第三者機関について徹底解説!
あなたは、オンラインカジノ通称オンカジでプレイするのに重要な「ライセンス」はご存知ですか?ライセンスはオンカジを快適にかつ、安心安全にプレイする上でとても重要な役割を担っています。
例えば、ライセンスのない運営サイトでカジノをプレイしたとしましょう。その後、サイトが摘発された場合、プレイヤーが単純賭博罪で刑罰を受けることもあり得ないことではありません。
もし「ライセンスって何だろう」「オンラインカジノは安全なの?」と気になる方がいれば、この記事では以下のことを紹介していますので、最後までお読みくださいね。
この記事を読んでわかること
- オンラインカジノのライセンスの重要性
- オンラインカジノの第三者機関の重要性
- オンラインカジノライセンスの詳細
- オンラインカジノの運営サイトの構成全体像
- 違法オンラインカジノでプレイした場合はどうなるのか?
オンラインカジノでライセンスを含む、5つの運営組織の構造
オンラインカジノの運営は、分かりやすくいうと5つの組織で成り立っています。組織の一番の目的は、「オンラインカジノの秩序を守ること」です。プレイヤーが安心して遊べる環境を5つの運営組織で構成しているのです。
その組織の構造は以下5つで構成されています。
- ライセンスを発行する海外政府
- オンラインカジノの運営サイト会社
- オンラインカジノとプレーヤーをつなぐ決済会社
- カジノゲームを開発するゲーミング会社
- オンラインカジノの公平性を審査する第三者機関
ライセンスを発行する海外政府
オンラインカジノの運営許可・ライセンスを発行する自治体・国のことです。
主にマルタ・キュラソー・マン島などのライセンスが有名です。
オンラインカジノの運営会社
オンラインカジノのサイトを運営する企業のことです。
私たちがプレイするカジノサイトを運営している会社ですね!
オンラインカジノとプレイヤーをつなぐ決済会社
プレイヤーと運営サイトとの間で、スムーズなお金のやり取りする決済会社です。
電子決済で用いられるマッチベターやエコペイズなどがこの部類に入ります。
カジノゲームを開発するゲーミング会社
カジノサイトにカジノゲームを提供するゲームプロパイダーのことです。
カジノでプレイするスロットやライブゲームを提供している会社ですね!
オンラインカジノの公平性を審査する第三者機関
カジノ運営を定期的に監査する専門機関です。機関によっては、プレイヤーと運営会社とのトラブルにも仲裁に入ってくれる場合があります。
eCOGRAやGLIなどが第三者機関として有名です。
オンラインカジノのライセンスとは?
ライセンスとは、オンラインカジノの運営をするうえで必要な「免許」のことで、ライセンスの承認者は「発行国」です。
日本では、賭博法によりカジノの運営は、罰則対象になりますが、世界では合法的にカジノが認められている国が多々あります。
カジノ運営に当たって個人情報や大金が動くのですが、カジノを訪れるプレイヤーの信頼基準はライセンスの有無といえるでしょう。
また国によって審査基準の違いがありますし、基本的にはライセンスがないとその国でカジノ運営ができません。
また、発行国の継続的な再審査があるので、ライセンスを持っているオンラインカジノ=信用できるオンカジと思っていただいて結構です。
オンラインカジノでライセンスはどうして必要?重要性を解説
オンラインカジノの運営にライセンスはどうして必要なのでしょうか?ライセンスは、オンラインカジノが機能するためにたいへん重要な役割を担っています。
その理由とは以下3つです。
- プレイヤーからの信用を獲得するため
- 国からの許可を得るため(合法的なカジノ運営のため)
- オンラインカジノとプレイヤー間のクッション材的な役割
プレイヤーからの信用を獲得するため
デジタル支援会社、シミラーウェブジャパン(東京)の調査によると、オンカジの日本からのアクセス数は、2018年12月に月間約70万回数だったのが、2021年9月には、8300万回と急成長を遂げました。
このように参入カジノが大多数ある中で、個人情報や大金が動くカジノでは、「信用」が快適にプレイするためにもっとも重要です。
そして信用を維持するための証がライセンスです。
ライセンスは発行国で信用性も大きく変わるため、プレイヤーはある程度、信用性の高いライセンスを見極める必要があります。
国からの許可を得るため(合法的なカジノ運営のため)
政府が発行するライセンスは、オンラインカジノの合法性を国や自治体が認めたものですので、運営する上で必要です。
また、違法カジノはライセンスさえも取得してない場合もあるため、プレイヤーは必ずライセンスの有無は確認しましょう。
オンカジとプライヤー間のクッション材的な役割
ライセンスは、発行されて終わりという訳でなく、オンラインカジノとプレイヤーのクッション材的な役割も果たしています。
例えば、運営サイトとプレイヤー間で「イカサマ」があったとします。ですが、トラブルがあった場合でも、プレイヤーとオンラインカジノのクッション材的な役割を担って、問題解決に導いてくれます。
オンラインカジノライセンスの取得はハードルが高い
ライセンスは、相当な種類存在しますので、残念ながら全部信用できるとは言い切れないかもしれません。
基本的にライセンスは、
- ライセンス発行費用を支払う
- 第三者機関による監査が必要
- 定期的な監査によりライセンスの維持をする
以上が必要です。
中には、発行費用を支払うだけで取得できるライセンスも存在します。
難易度・費用・発行期間は発行国それぞれですが、信用性の高いライセンスは難易度も高いため、信用度もおのずと高くなるでしょう。
オンラインカジノの信用性が高い発行国とは?ライセンスを合わせて紹介
世界には、有数なカジノライセンスを発行する国々がありますが、すべて安心安全かと聞かれると必ずしも「はい」とは言い切れないでしょう。
なぜなら、ライセンスの審査基準は世界基準ではなく発行国の基準だからです。審査を定期的に行い、信用性の担保に努める国もあれば、発行料を支払って審査が通る国ももちろんあるからです。
ここでは、有数のライセンス発行国の中でもさらに代表的な国とライセンスを紹介します。
代表的なライセンス(発行国)とは以下の通りです。
- マルタ(マルタ共和国)
- キュラソー(オランダ領)
- カナダ(カナワケ地域)
- パグコー・ファーストカガヤン(フィリピン)
- HM Government of Gibraltar(ジブラルタル)
- ギャンブルコミッション(イギリス)
- gov.im(マン島)
マルタ(マルタ共和国)
マルタ共和国は、イタリアの下に位置する島国です。EU圏に所属し、首都バレッタを始め、海沿いの街並みがとても綺麗で、観光客の多い国です。
そしてマルタライセンスは、ヨーロッパ圏内の中で1・2を争うほど、信用性の高いライセンスで知られています。
キュラソー(オランダ領)
キュラソーは、南米のベネズエラの上にある島でして、オランダ領に即しており、オランダが公用語として、使われている国です。
また、キュラソーは、「聖心」という意味で、オレンジの皮をつけたリキュール「キュラソー」の生産地でも有名です。
キュラソーライセンスについては、賛否があり信用性が高いという声もあれば、そうでもないという声もありますが、代表的なライセンスといっても間違いありません。
カナワケ(カナダ)
カナワケは、カナワキとも呼ばれることがありますが、カナダのケベック州の先住民族モホーク族の居留地のことを指します。
カナワケライセンスは、1996年に設立されカジノのですが、世界で最も初期のギャンブル管轄区域の一つと呼ばれています。
好評なポイントとしては決済手段の豊富さや入金出金スピードの速さが挙げられますし、2年ごとに更新が必要となるのでライセンス自体の信頼度は高いといえるでしょう。
カナワケライセンス保持のオンラインカジノ
PAGCOR(パグコー)、First Cagayan(ファーストカガヤン)(フィリピン)
現在、フィリピンは、世界的に最も勢いのある国と評されており、大きく二つのライセンスが存在します。
PAGCOR(パグコー)、First Cagayan(ファーストカガヤン)ですが、双方ともに監査基準が高く、信用性も高いです。
そして日本では、まず考えられませんが、フィリピンのカジノ運営は、民間営業が禁止されており、公営営業となっていて、それだけ、フィリピンではカジノが盛んだとわかります。
HM Government of Gibraltar(ジブラルタル)
ジブラルタルはライセンス発行は2005年より開始されました。
またイベリア半島にある、イギリスの海外領土です。申請する企業の実績に基づいて、ジブラルタル政府が直接審査するので、ライセンス取得の難易度が難しく、その分信用性も高いライセンスといえます。
ギャンブルングコミッション(イギリス)
イギリスでは、世界で最も取得が難しいライセンスの一つ『GAMBLING COMMISSIONギャンブルングコミッション』を発行しています。
このライセンスの歴史は古く、なんと1960年にも遡ります。
ギャンブルングコミッションは審査がとても厳しく、プレイヤーの保護やゲームの公平性はもちろん、資金管理方法などに対しても厳格にチェックされます。
gov.im(マン島)
マン島の自治政府ではギャンブル監督委員会によってライセンスが発行されています。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんがマン島はイングランドとアイルランドの中間に位置する島国で、イギリス王室の属領として自治権が認められており、そのライセンスも当然効力を持ちます。
オンラインカジノのライセンスと第三者機関の関係性は?重要性を解説
先で説明したように、カジノを取り巻く全体構造はイメージできましたか?ライセンスは、オンラインカジノを運営する上で必需ということがお分かりいただけたと思います。
しかし、ライセンスを交付して「はい終わり」では、全くもって信用性は担保できません。なので、ライセンスの信用維持をするためにも、第三者による運営会社の監査も必要です。
遊んでいる運営サイトは、「安全かな?」と判断するにも第三者機関のチェックはした方が良いでしょう。それでは世界有数で信用性が高い第三者機関を紹介します。以下の通りです。
- eCOGRA (イーコグラ)
- TST (テクニカルシステムズテスティング)
- GLI (ゲーミングラボラトリーズインターナショナル)
- iTech Labs (アイテックラボ)
- TüV Rheinland (テュフラインランド)
- GAMCARE (ガムケアー)
eCOGRA ( イーコグラ)
eCOGRAは、オンラインカジノ業界で最も有名で、信頼性の高い第三者機関です。2003年にオンラインカジノ業界の健全化のために設立されたNPOで、正式名称は『e-Commerce and Online Gaming Regulation and Assurance』です。
オンラインカジノとプレイヤー間でトラブルが発生した際の仲裁にも入ってくれるため、プレイヤーにとってはこの上なく頼もしい存在といえるでしょう。
TST (テクニカルシステムズテスティング)
正式な名称は「Technical Systems Testing」といいます。1993年に設立され、2010年にGLIグループ企業となっています。また、カナダのバンクーバーに拠点を置くオンラインカジノソフトの公平性や技術の審査を行う審査機関です。
TSTはカジノソフトの公平性の審査を行う機関です。元々ラスベガスやヨーロッパのカジノのスロットマシンの公正さを審査していた機関でありその正確さは保証済みです。プレイヤーの保護やオペレーターへの干渉は行っていません。
GLI (ゲーミングラボラトリーズインターナショナル)
GLIは、オンラインカジノだけでなくラスベガスやマカオといった、本場カジノで設置されているゲームマシンの公平性などに対する監査も行っている監査機関です。
2018年には、日本政府からもカジノゲームの監査機関として指定さていますが、世界的にも9割のシェアを誇るなど、信用性の高い監査機関の一つです。
iTech Labs (アイテックラボ)
iTech Labsは、世界中のオンカジゲームのRNGテストなどを行っている第三者機関です。2004年にオーストラリアで設立されましたが、現在はアジアやヨーロッパのあらゆる地域に展開されています。
またセキュリティ検査・スポーツベッティングの認定・大手ソフト会社のテストを手掛けるなど、比較的大きな第三者機関となります。
TüV Rheinland (テュフラインランド)
TüV compliant(テュフ コンプライアント)は、ドイツを本拠地とする『テュフラインランド』のサービスです。
テュフラインランドはカジノに関わらず、自動車や医療機器など人命に関わる事業の透明性・誠実性・公平性といったコンプライアンスも検査・認証・監督します。カジノ以外の判定基準も取り入れられているので、ギャンブル業界だけでなく一般社会からの信頼性も同時に得られます。
GAMCARE (ガムケアー)
GAMCAREは、プレイヤーがギャンブルをする上できちんと自己コントロールができるように支援している民間団体です。
1997年にイギリスで設立され、オンラインカジノと連携して問題を抱えているプレイヤーにカウンセリングやアドバイスなどを行っています。
また、オンラインカジノなどに対してプレイヤー自身がプレイ制限などを設定できるような機能の設置も促しています。
ライセンスの信用性が低いオンラインカジノは違法?過去の事例も用いて解説
ここまでで、ライセンスの重要性を説明してきましたが、「重要なのはわかったけど、ある程度大丈夫でしょ」「信用性の低いカジノでプレイしたらどうなるん?」と気になりませんか?
オンラインカジノの常識として、日本で運営している会社は賭博開帳図利罪といって犯罪です。では、海外の運営サイトなら安心できるでしょうか?しかしオンラインカジノは、海外の運営サイトだからといって安心もできません。
なぜなら、過去に摘発事例があるからです。
ここでは、信用性の低いオンラインカジノを利用した場合の違法性や、刑事罰の話を徹底解説していきます。
また、過去にあった事例も合わせて紹介していますので、気になる方は読み進めてください。
- 日本のオンラインカジノを利用いた場合の違法性
- 海外のオンラインカジノを利用した場合の違法性
- オンラインカジノで過去の事例について解説
日本のオンラインカジノを利用いた場合の違法性
日本では賭博行為が禁止されていて、お金をかけるオンラインカジノを合法に運営することはできません。
このような違法なオンラインカジノにプレイヤーとして参加することも違法です。
もし、見つかった場合は以下の刑事罰に処される可能性があります。
- オンラインカジノの主催者側は賭博開帳図利罪(刑法186条2項,3月以上5年以下の懲役)
- プレイヤーは単純賭博罪(刑法185条,50万円以下の罰金または科料)
- プレイヤーが 常習的に賭博を行っていた場合,常習賭博罪(刑法186条1項,3年以下の懲役)
海外のオンラインカジノを利用した場合の違法性
海外のオンラインカジノを利用した場合にはどうなるのでしょうか。
日本人向けのオンラインカジノがありますが、賭博開帳図利罪は、日本国内で行われた場合にのみ罰せられる犯罪です。
そのため、これらのサイトの運営が海外で行われているのであれば、サイト運営者には賭博開帳図利罪に問われることはまずありません。
ですが、かといってプレイヤーは単純賭博罪・常習賭博罪が問われないという確証はありません。
単純賭博罪・常習賭博罪は「賭博をした者」を処罰すると規定されているだけです。
オンラインカジノで過去の事例について解説
過去に、海外のオンラインカジノを利用していたプレイヤーが摘発され略式罰金になった例や不起訴になった事例があります。
以下、参照元「衆議院HP内、オンラインカジノに関する質問趣意書」:回https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a201061.htm
ここで重要なのは、不起訴になった事例があるから海外のオンラインカジノを利用しても絶対に罪にならないとは言い切れないということです。
略式罰金というのは、手続きを簡略化なだけで、裁判官による有罪には変わりありません。
略式罰金になったというのは、裁判官が海外のオンラインカジノを利用したプレイヤーの行為が単純賭博罪もしくは常習賭博罪にあたるということを意味しています。
なので、自分の身を守るという意味でも違法的に運営されているカジノを見極める知見をプレイヤーは持っておくべきでしょう。
オンラインカジノのライセンスは重要なのか?:まとめ
この記事では、オンラインカジノの運営で、ライセンスの重要性を説明しました。結論からいうと、オンラインカジノを安心安全にプレイするなら、ライセンスはたいへん重要です。
例えば、有名ではないライセンスもしくは、ライセンスのないオンカジを見つけたら「ほぼ確定」でそのカジノは信用してはいけません。
なぜなら、ライセンスがなければオンラインカジノの証明するものがなく、無許可でカジノを運営していると見なされます。
そんなカジノでプレイしていたら、「このカジノめっちゃいい」と思っていた矢先に、摘発されベット金はおろか、勝利金も返ってこず。最悪のケース常習賭博罪で逮捕なんてこともありえます。
お得なボーナスとか、フリースピンにも気が入ってしまいますが、まずオンラインカジノでプレイするなら、ライセンスを確認しましょう。これが最低限のプレイヤーマナーですよ。
ではおさらいです。
- オンラインカジノの運営は5つの構成からできている
- オンラインカジノでプレイする上で最も重要なのはライセンス・第三者機関が信用できること
- 少なくとも当サイト紹介のオンラインカジノは、信用性を担保していること