オンラインカジノは勝てない?高還元率(RTP)の実態と控除率(ハウスエッジ)の関係性
オンラインカジノ通称オンカジは高還元率と知られていますが、その高さは、日本の公営ギャンブルと比較すれば一目瞭然です。
そして還元率とは、簡単にいいますと「プレイヤーの取り分」のことです。要するに、還元率が高いほど、稼ぎやすいといえるでしょう。
わかりやすく、公営ギャンブルとオンラインカジノの還元率を比較した表は以下の通りです。
ギャンブル名 | 還元率 | 管轄庁または運営 |
---|---|---|
オンラインカジノ | 98% | 各国の運営サイト |
パチンコ・スロット | 80~85% | 各自治体 |
競馬 | 74.1% | 農林産業 |
競艇・競輪・オートレース | 74.9% | 国土交通省 |
スポーツ復興くじ | 49.6% | 文部科学省 |
宝くじ | 45.7% | 経済産業省 |
世界的に日本の公営ギャンブルの還元率は、非常に低いと言われています。
- 宝くじ・・・45.7%
- スポーツ復興くじ・・・49.6%
宝くじなんかは45.7%・・・。
さらには、オンラインカジノの還元率は98%とかなり高い水準だとわかります。
この表を見る限りオンラインカジノは、「稼ぎやすい」といえるでしょう。ですが・・・。では、なぜ勝てないのでしょうか。
それは、還元率と控除率が関係しているからです。
この記事ではオンラインカジノ還元率・控除率・なぜ勝てないのか?という点を初心者向けに分かりやすく、解説しています。ですので、以下の方はこの記事を最後までお読みいただくことをおすすめします。
この記事でわかること
- オンラインカジノで勝てない理由
- オンラインカジノの還元率・控除率について
- オンラインカジノで勝つために重要なこと
オンラインカジノなぜ勝てないのか?
はじめにお伝えしましたが、高還元率のオンラインカジノは「稼ぎやすい」です。
しかし結論からいうと、オンラインカジノは稼ぎやすいことは間違いありませんが、理論上、勝てないようにできています。
還元率・控除率は、円周率のような円の面積を求める定数ではなく、その時々で変わる変数です。確率の話なため、必ず勝てる数字ではないということを理解しておきましょう。
還元率も控除率もあくまで理論値です。またゲームといってもギャンブルですから、胴元が儲からなければ資金がまわりません。
プレイヤーばかり勝っているオンカジは、運営ができないでしょう。
それを聞いても「いや、還元率が高いから絶対勝てる」と思われているあなた。
還元率が高ければ絶対勝てるという思違いが勝てない本当の理由かもしれません。
確かに還元率とカジノの勝敗は、つながりがありますが、決して還元率が高いからといって勝てるとは限りませんので、思い違いをしないように気をつけましょう。
オンラインカジノの還元率と控除率
オンラインカジノは、高還元率と説明しましたが、還元率と控除率の関連性はどのような構図になっているのでしょうか。
還元率と控除率は、対極的な構図です。
そして、オンラインカジノの還元率と控除率を簡単にいうと
・還元率=プレイヤーの取り分
・控除率=運営サイトの取り分
です。
勝利金を100とした時、勝利金(払い戻し金)=還元率+控除率となります。
つまり、還元率が高いと控除率が低くなり、控除率が高いと還元率が低くなります。
なので、プレイヤーの取り分が多いオンラインカジノは稼ぎやすいといわれる所以です。
オンラインカジノの還元率とは
先述したとおり、オンラインカジノの還元率はプレイヤーの取り分です。ほか還元率はRTP(リターントゥプレーヤー)と呼ばれることもあります。直訳すると「プレイヤーに戻すこと」でプレーヤーの取り分という意味です。
次に、還元率をより詳しくみていきましょう。還元率の計算式は以下のとおりです。
となります。例えば、100ドルベットして95ドル払い戻しがあった場合は、
100ドル÷95ドル×100=95%
となるので、還元率は95%ということです。
ですので、どれだけ公営ギャンブルの還元率が低いのか、意味がよくお分かりいただけたと思います。
また補足ですが、オンラインカジノでプレイしていれば、ペイアウト率も良く目にすると思います。
間違えやすい内容として還元率≠ペイアウト率ということです。ペイアウト率は主にカジノやパチンコで使う用語で、そのゲームが勝ちやすいか?を判断する指標として使われる言葉です。
それで、計算式も若干違いペイアウト率の場合は以下の計算式です。
となり、ここでいうペイアウト率では、運営サイトの手数料が差し引かれている違いがあります。
それ以外にも、ペイアウト率は高い方がゲームに有利なことは間違いありませんが、ゲームの種類によっても、波・偏りがあり、高いからといって負けないわけでもなく、低いからといって勝てないわけでもありません。
ですから、機械ながらもペイチェック率に波があることを理解しておきましょう。ペイチェック率に左右されず、率が低くても勝てることは、オンカジのおもしろさといえるでしょう。
オンラインカジノの控除率(ハウスエッジ)とは
先述しましたが、オンラインカジノの還元率の対極的な存在が控除率といいます。またハウスエッジと呼ばれることもあります。
簡単にいうと控除率=運営サイトの取り分のことです。そのため、オンラインカジノは還元率が高い一方で、オンラインカジノは控除率が低いという言い方もできます。
つまり、控除率の計算式は以下の通りです。
この数式でいうと、オンラインカジノの還元率は98%ですから、控除率は2%ということになります。
なので、控除率が低いギャンブルの方が儲けやすいという評価になるでしょう。
また例えばですが、オンラインカジノ内でハウスエッジが低いと言われるゲームが存在します。もし、ゲームに迷っていたら試してみるのもありですよ。
・ビデオポーカー
ビデオポーカーでは、9/6などの数字がついています。9/6とは、フルハウスで賭け金の9倍、フラッシュで賭け金の6倍が支払われるという意味です。
基本的にハウスエッジが低いジャックスオアベターのフルペイマシンか、ハウスエッジがマイナスの9/5か11/4のデューシーズワイルドのフルペイマシンが、プレイヤーにとって有利です。
・ブラックジャック
ブラックジャックについては、基本戦略に基づいてプレイすれば元々ハウスエッジが低いです。
ただ、アーリーサレンダー・レイトサレンダー・2Deck・4Deck・5Deck・6Deckなどのルールの場合、ハウスエッジはマイナスになります。
つまり、1,000円賭けて、1,000円以上戻ってくる計算になります。もちろん実際の毎回のゲームでそうなるわけではありませんが、そうしたハウスエッジが低いゲームやマイナスになるルールを選べるのであれば、それに越したことはありません。
・スロット
スロットでは、ハウスエッジではなく還元率(RTP)で表現されることが多いですが、90%〜97%(ハウスエッジ3%〜10%)くらいまで幅があり、オンラインカジノスロットなら97%前後が標準的となります。
これはプログレッシブジャックポットスロットでも同じです。
また、スロットの機種によってはカジノ側で指定範囲で固定されたRTPへ任意で変更できるものも存在しています。
例えばオンラインカジノのスロットプレイヤーでは知らない人はいない名機「Moonprincess」の場合はRTPの設定がパチスロのように全部で5段階に分かれており、「96.50%、94.51%、91.49%、87.50%、84.50%」と最高設定と最低設定では実に10%以上の差が表れています。
RTPの設定値は基本的にスロットの説明画面に表記されていることが多く、下記の例だと96.5%と最高設定だという事がわかりますね!
スロットの説明画面にRTPの表記がない場合の確認方法
先程Moonprincessを例にRTPの確認をしましたが、同じ機種でもカジノによってRTPを公表していないという所も存在します。
このような場合どうすればRTPを確認できるのかというと、ブラウザの機能を使った裏技を使うことで確認することができちゃいます!PC限定なのでもしもスマホでしかプレイしていない人はPCから確認してみましょう!
今回はムンプリを例に説明しますね!
開発者用の画面が右側に表示されます。
何も表示されていないところに再読み込みすると色々表示されます!
まず虫眼鏡をクリックします。
検索窓にRTPと入力すると・・・
はい、96と表示されましたね!メーカー公表値ではRTP96という設定は存在しないので、恐らく小数以下が切り捨てられている感じだと思います。つまりこのカジノのムンプリのRTPは「96.5%」と最高設定でしょう。
このようにスロットの機種1つ見ただけでもRTPに差があるので、勝率にこだわりたい方は最高設定のRTPを探してプレイするというのも悪くない戦略かなと思います。
プロバイダーが公表しているRTPの範囲は当サイトのスロット紹介ページで確認できますのでチェックしてみてくださいね!
また、オンラインカジノで勝てない人の共通点や実際に勝っている人の考え方まとめた記事もありますので気になる方は見てみてください♪
オンラインカジノは高還元率だから勝ちやすいんじゃないの?
ここまでオンラインカジノの還元率が高いという解説をしてきましたが、矛盾を感じませんか?高還元率だから勝ちやすいはずなのに勝てない。
オンラインカジノは、高還元率で稼ぎやすいですが、勝てるかどうかは別の話。
勝てない理由は、数式に当てはめて考えると意外にすぐにわかります。
例えば、パチスロで話をすると還元率98%で1,000枚ベットしたとします。一回3枚消費で約333ゲーム回せるため、数式に当てはまると
ベット金が1,000枚、払い戻しが980枚となるので、損は20枚です。
もちろん、理論値ですので必ずそうなるといい切れません。しかし、還元率が100%を切っている以上、理論上は20枚は損してしまうということです。
また、ギャンブル特有の変動率があるため、長くプレイすればするほど還元率・ペアウト率に近しくなり収束していきます。ですから、長くプレイすれば、するほどこの値に近づきていくこととなります。
要するに、はじめは波が来ていても、調子こいたら時期に負けるということです。
RTPはいつ収束するのか
オンラインカジノでRTP(還元率)が高いスロットだと99%などという機種も存在しますが、問題は「そのRTPっていつ収束すんの?」という所です。
もちろん数時間単位のような短いスパンではないだろうし、何ゲームで収束などという明確なルールが定まっているわけでもありません。
サイコロを例にしても10回振っても全ての出目がきれいに1/6に収束するなんてことはないですよね。
しかしこのサイコロの例で言うと、シミュレーターで検証した結果、約10000回でほぼ確率が収束し始めていました。
おっしゃ!じゃあ1万回スロットぶん回せば勝ち確やんけ!!
そう思った方はちょっと待ってください。
このシミュレーション結果はあくまでも「サイコロを振る」という固定されたルールでの結果です。
スロットの場合は、「ただ回す」というルール上では同じに見えますが、プレイするゲームのシステムが問題です。
そう、ボラティリティという概念。
ボラティリティというのは収支の波の荒さを表したもので、ボラティリティが高ければ高いほどその波は大きく変動していきます。
ボラティリティの高い機種は基本的に最高獲得金額が大きく設定されていたり、フリースピンの配当が展開によっては爆発的に増える可能性がある機種ものが多いです。
つまり短期的な目線で言うと収支の波はかなりガッタガタの山だらけになるイメージ。
1日単位とかだとハイボラ機種はこんなチャートになるんじゃないでしょうか。
このガッタガタの山が長期的な目線で設定されたRTP値に収束するにはかなり長い期間に置き換えてみる必要がありますよね。
FXなどの経験がある方なら理解しやすいと思いますが、1分足で見たときのチャートと月足で見たときのチャートが全然違うのがいい例だと思います。
何千万回という期間を経由すると上のようなグラフになっていくイメージですね。
FXなど投資の場合は最終的な設定値に近づくというゴールがないのでちょっと変わってきますが、ボラティリティが低い機種ではある程度短期の目線で見てもハイボラ機種と比較すると収支の波は穏やかな曲線になるはずです。
また、ジャックポットを搭載していれば通常ならその1撃の大きさからハイボラになるはずなのにミドルなどに設定されている機種では「それだけジャックポットの出現率が低い=全体の収支グラフに影響を及ぼさないレベルで出ない」ということの裏付けにもなるし、逆にジャックポット搭載機種でボラティリティが高い機種はジャックポットの獲得頻度も高いという事がわかります。
長くなりましたが、結局のところRTPが高くてもボラティリティが高ければ短期的に言えば全く出ないということも十分考えられるし、RTPが低くてもボラティリティが低ければ短期目線では満遍なく収支が増減する=コイン持ちがいいという事です。
- オンラインカジノドリームを目指して夢のある配当を狙いたいのであれば「RTPが高めの機種でボラティリティが高い機種」
- ボーナス消化などで高額配当よりもコイン持ちを優先したいのであれば「RTPが高めの機種でボラティリティが低い機種」
結局RTPが高い方が基本的にはプレイヤー有利というのは短期目線でも変わらないので、プレイするならRTPが高いのを選んだ方がいいですね。
オンラインカジノの還元率が高い理由
オンラインカジノは高還元率なのは、わかりましたが、それはなぜでしょうか。それは大別して2つあるでしょう。理由は以下となります。
オンラインカジノが還元率が高い理由2つ
- 運営がサイトオンリーだから
- サイト利用者の母数が圧倒的に違う
運営サイトオンリーだから
オンラインカジノはオンラインの世界の運営のため、リアルな店舗運営のカジノではなく、高い還元率を維持することができます。例えば、お店で運営となると、販売促進費用や地代家賃、人件費など必要経費が膨大に増えます。
そのためサイトの運営資金も減るため、その分還元率を保つことができません。オンラインカジノの高還元率は、販管費がかからない分実現できることでしょう。
サイト利用者の母数が圧倒的に違うから
世界を相手にオンラインカジノはサイト運営しています。ですので1日の利用者数は数万人なると言われています。それほど1日の売り上げが見込めるということです。
たかが数%ほどの控除率でも、金額ベースで相当なサイト取り分の配当金が入ってきます。オンカジは、利用者数の母数が圧倒的に多いため、高い還元率が実現できるのかもしれません。
オンラインカジノで勝つために重要なこと
この記事では、オンラインカジノの還元率が高いこととその理由、オンラインカジノの還元率、控除率について解説をしました。
結論として、オンラインカジノで勝つために重要なことは、高還元率だから稼げるが、必ず勝てるは別で思違いだと理解することです。どのギャンブルでも共通していえますが、ギャンブルである以上、必ず胴元つまり運営サイトが儲かるように仕組みだっています。
そうしなければ、ギャンブルは資金がまわらないので運営できないでしょう。また、還元率が90%以上だからといって還元率がいくら高いからといっても、払い戻し金が100ドルの場合、ベット金が90ドルなのでその差10ドルは負けているわけです。
理論上、還元率が100%を超えない限りオンラインカジノで勝つのは、難しいでしょう。
そして繰り返しになりますが、オンラインカジノで重要なことは、高還元率だからといって必ず勝てるとは思い込まないことです。勝つためには、ゲームの攻略法を試したり、戦略的にハウスエッジの低いゲームを見極めたりとしなければならないと思いますが、勝ってるうちは次も必ず勝てるとも限りません。
そのおごりが、一番の負ける原因かもしれませんよ。
高還元率だからといって、深追いをせず勝っている間にひくのも、立派な戦略かもしれません。
ですので、オンラインカジノで勝てないと思っている方は、この記事を参考にハウスエッジの低いゲームでお堅くプレイしてみてください。
オンラインカジノは高還元率ですから、稼げるかもしれませんからね。